妊活のために男性がやるべきことは?

若い夫婦

妊娠を望む夫婦にとって妊活は女性だけの問題ではありません。近年は妊活に前向きに取り組む「妊活男子」が増えています。

そもそも妊娠は精子と卵子が出会うことで起こる神秘的なこと。女性だけでなく男性も自分のこととしてとらえ、協力して取り組むことが妊活において重要です。

不妊の原因の半数は男性にある

不妊の原因のグラフ

WHO(世界保健機関)の調査によれば、不妊の原因の半分は男性側にあると言われており、男性側の問題で妊娠できずにいることを「男性不妊」と呼びます。不妊になってしまう原因は、精子に問題がある場合や、性生活に問題がある場合など様々です。

精子に問題がある場合

  • ・一般的な男性の精子の数に比べて数が少ない
  • ・精子の運動率が低い
  • ・奇形の精子の数が多い

というように何かしら異常があると不妊の原因になってしまいます。

精子が作られる段階に問題があると、いくら性交渉を重ねても妊娠に至ることは難しいと言われています。

性生活に問題がある場合

性生活に問題があって不妊になっている場合もあり、主に器質的な要因と、心理的な要因の2通りが考えられています。

器質的な要因は高血圧や糖尿病などの生活習慣病、心理的な要因は緊張やストレスなどがあります。「排卵日付近に性交渉をしなければならない」というプレッシャーから射精できなくなるといったケースも増えているようです。

男性が妊活のためにできる準備

男性が妊活のためにできることを紹介します。

何気ない普段の生活習慣の中にも妊娠を遠ざけてしまうこともあるため、妊活の知識を付けておくことが大切です。

精液検査

精液検査

男性不妊検査の代表格が精液検査です。

  • ・精液量
  • ・精子の数
  • ・精子の運動率

主に上記の項目を調べる検査です。検査結果によって、自然妊娠が可能なのか、人工授精や体外受精が必要なのかの妊活の方向性を考えることができます。精液に問題があることを調べないまま妊活を進めていくと、不妊治療などでお金や時間を費やしてしまうことになるため、重要な検査となります。

禁煙

タバコ

血流を悪化させるタバコは妊活をはじめ健康の大敵。血流が悪くなることで精子の質の低下や、DNAの損傷、性欲減少といった影響が出てきます。精子のDNAが損傷すると流産や死産のリスクが高まってしまいます。タバコほどではありませんが、加熱式タバコにもタールが含まれているため、控えるようにしましょう。

また、喫煙することでパートナー側が煙にさらされる「受動喫煙(副流煙)」も悪影響があります。妊活をはじめるのであれば禁煙はマストと思っておきましょう。

※参考:女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響(厚生労働省)

下半身を温め過ぎない

膝の上でパソコンを使用する男性

「精子をつくる精巣は熱に弱い」と言われています。そのため、下半身を温める行動や圧迫する行動はできるだけ避ける必要があります。

  • ・長時間座りっぱなし
  • ・膝の上にパソコンを置いて作業する
  • ・スキニージーンズのようなぴっちりしたパンツを履く
  • ・バイクや自転車に長時間乗る
  • ・長時間のサウナや長風呂

上記が主に妊活中の男性に避けてほしいと言われている行動です。普段の生活の中で当てはまっている方は注意しましょう。

フィナステリドが含まれた育毛剤などに注意

フィナステリドが含まれた育毛剤

育毛剤やAGA治療薬などに含まれるフィナステリドといった成分の副作用により、妊活に悪い影響を与えてしまうと言われています。

  • ・性欲減退
  • ・精子への影響

上記が育毛剤などを使用することによって主に男性に起こる副作用。男性ホルモンを抑制する働きがある成分に注意が必要です。普段から育毛剤や発毛剤を利用している方は、妊活に取組む際に控えるようにしましょう。

できるだけストレスを溜めない

頭を抱えている男性

女性だけでなく男性にもストレスは悪影響があります。心身ともにすこやかに過ごせるように“メンタルケア”を心掛けることが大切です。

特に妊活を始めると、「排卵日にタイミングを合わせる」といったことが必要になってきます。男性にとってはプレッシャーに感じてしまい、ストレスに繋がってしまうケースも少なくありません。

また、精液検査などで男性側に問題があったことを知ることで、そのショックからストレスを感じてしまう男性も多いと言われています。不安や悩みがある場合はパートナーに打ち明けて、夫婦で向き合っていくことが大切です。

太り過ぎないようにする

体重計

肥満の女性は妊娠しにくい体質ということは知られていますが、肥満の男性も不妊の原因となると言われています。「精子をつくる精巣は熱に弱い」と上記で解説しましたが、肥満体質の男性は精巣の周りにも脂肪が多く、精巣が温められているという状況になっています。

また、テストステロンという男性ホルモンも低下し、精子の数や精液量も減少するため注意が必要です

一般的に肥満というのはBMIが25以上の数値の人を指します。生活習慣を整え、BMI25以下を維持するようにしていきましょう。

BMI計算式
BMI = 体重kg ÷ (身長m)2

※参考:BMIと適正体重(Keisan)

運動はほどほどに

適度な運動は健康維持、体重コントロール、ストレス解消などのために必要です。

しかし、過度な運動やトレーニングは疲労が溜まりやすく、下半身を温め過ぎてしまう原因や、性欲減退につながってしまいます。

妊活中の運動は週に1~2回程度に抑え、疲れを溜めないようにしましょう。睡眠をしっかり取ることも疲れを溜めないポイントです。

精子の質を高めるためにできること

精子は70日以上かけてつくられると言われています。男性不妊の原因はまだまだ解明されていないことも多いですが、普段から質を高めることを意識しておきましょう。

禁欲しない

「禁欲すると精子が溜まって数が増えるのでは?」と思っている方もいるかと思います。

しかし、射精の感覚が開き過ぎると精子が古くなることで運動率が落ち、逆に感覚が0日だと精子の数が少なくなってしまいます。禁欲はせず1〜2日くらいの感覚で射精するのが理想です。

睡眠をしっかりとる

睡眠はストレスの緩和や疲れを取るためにとても重要です。仕事などでなかなか難しい人もいるかもしれませんが、できるだけ1日7~8時間ほど確保できるようにしましょう。

コーヒーやコーラなどに含まれるカフェインは睡眠の質を低下させてしまうため、飲み過ぎないように注意が必要です。

バランスの取れた食生活

これを食べれば必ず精子の質が良くなるという食べ物はありません。しかし、健康的な体を維持することは妊活の大事なことでもあります。

栄養が偏っていると精子の数や質、性欲などにも関わってくるため、バランスの取れた食生活を心掛けることが大切です。

その中でも男性には亜鉛、カルニチン、ビタミンDといった栄養素が良いと言われているため、意識して摂取してみましょう。

栄養補助のためにサプリメントも利用しよう

ベルタプレリズム

男性妊活において亜鉛は推奨されている栄養素ではありますが、例えば亜鉛が豊富に含まれている牡蠣やレバーを毎日食べるのはあまり現実的ではありません。場合によっては糖分や脂質の摂り過ぎで肥満に繋がってしまいます。

そこでサプリメントなどを利用して上手に栄養を補ってあげることもおすすめ。サプリメントであれば亜鉛だけでなく、その他の食事では摂りきれない栄養素も補うことができます。必要に応じてサプリメントを利用してみてください。

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