母乳がたくさん出る人と出ない人の特徴は?母乳の量を増やす方法

授乳しているママ

「母乳が出るか不安」「母乳が少ししか出なくて心配。」など、授乳の際に心配になるママは多いのではないでしょうか?

ここでは、母乳がたくさん出る人の特徴や母乳量を増やすために大切なことについてお話していきます。

助産師が監修

BELTA専属助産師の顔写真

BELTA専属 助産師
立谷 紗耶華 (たちや さやか)

母乳がたくさんでる人の特徴は?

授乳回数が多い

授乳しようとしているママ

一つは授乳の回数が多いことがあげられます。

母乳はママの血液から作られますが、母乳の分泌を促進させるのは、プロラクチンとオキシトシンというホルモンが深く関わっています。

このプロラクチンとオキシトシンは、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらい、飲んでもらうことによって多く分泌されます。

なので、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらう回数が増えていくと、これらのホルモンの分泌も自然と多くなり、母乳も出るようになります。

ご飯をしっかり食べている

バランスの良い食事

ご飯をしっかり食べて、十分に栄養を摂っていることもあげられます。

産後のママは母乳を作る際に、多くのエネルギーを必要するので、今まで以上にエネルギーを摂らないといけません。

特にエネルギーになりやすい炭水化物を摂ることを意識しましょう。

水分補給をこまめにしている

水

水分補給をこまめにしていることもあげられます。

母乳の約9割は水分でできているので、おっぱいをあげている授乳中のママは、水分不足になりやすいです。

しっかりと母乳を赤ちゃんにあげるためにも水分補給をしっかりしましょう

目安としては、1日に2リットルほどと言われています。

リラックスしている

赤ちゃんと抱っこする笑顔のママ

リラックスをすることも大切です。

ストレスを過度に感じると、母乳の分泌を促すオキシトシンが減少することがわかっています。

ストレスが全くない状態にすることは難しいですが、少しでもリラックスするように心がけたり、無理せず、できないことは周りに頼んでみることも大切です。

胸、乳頭の大きさや形は母乳の量に関係ない

よく胸が小さいから母乳が出ない、大きい方が母乳の出が良いという話を耳にするかもしれませんが、実際は、胸、乳頭の大きさや形は、母乳の出に関係ないとされています。

母乳は乳腺という場所で作られます。この乳腺の数や量によって母乳の量が決まるとされています。

なので、胸の大きさは単に脂肪の量の違いですので、母乳の量に直接的に関係はありません。

乳頭の形や大きさも人によって様々です。乳頭が入り込んで乳首が出ていなかったり、平らでも赤ちゃんはおっぱいを吸うことができるので心配いりません。

母乳が出ない人の原因は?

母乳がなかなか出ないという方は以下の特徴や原因が考えられます。

母乳をあげる回数が少ない

授乳の回数が多いと母乳が出やすくなるとお話しましたが、母乳が出ない原因の一つとして、授乳回数が少ないことがあげられます。

特に、出産後すぐは、母乳の量も安定せず、赤ちゃんの飲める量も少ないので、決まりきった時間にあげるよりも、赤ちゃんが欲しがるタイミングであげるように心がけましょう。

赤ちゃんがおっぱいを上手にくわえられていない

おっぱいを吸う赤ちゃん

赤ちゃんがおっぱいを上手にくわえられておらず、うまく吸えていない可能性もあります。上手なふくませ方としては、乳頭だけをくわえさせるのではなく、乳輪まで深くくわえさせることが大切です。

乳頭だけをくわえている場合は、赤ちゃんが上手に吸えていなかったり、乳首を傷つける原因にもなってしまうので気をつけましょう。

ストレスを多く感じている

頭を抱えるママ

母乳が出るか不安になったり、しっかり母乳が出たとしても、数時間おきに授乳をしなくてはならなかったり、産後のママはなかなか自分の時間を作ることがほとんどできません。

そのため、慣れない育児で十分な食事が取れなかったり、睡眠時間も取れないなどが原因でストレスを溜め込んでしまうママもいらっしゃいます。

ストレスを感じると母乳の分泌を促すホルモンが少なくなり、母乳の量に影響がでたり、産後うつなどのリスクも高まります。

体が冷えている

寒がる女性

体が冷えていると、血流が悪くなってしまいます。母乳はママの血液からできているので、血の巡りが悪いと、母乳が作られる乳腺に十分な血液が行き届かず、母乳ができにくくなる可能性が高まります。

母乳を増やす方法や対策は?

授乳回数を増やす

まずは、積極的に授乳回数を増やしてみましょう。一般的には1〜2時間おきに授乳することが目安とされていますが、あまり気にせず、赤ちゃんが欲しがるタイミングであげるようにしましょう。

なるべく両方のおっぱいから吸ってもらうようにしましょう。片方に偏りすぎると、おっぱいの出が悪くなったり、母乳が古くなってしまう可能性があります。

食生活を整える

野菜

母乳を作る際に多くのエネルギーを使用するので、しっかりと栄養を摂ることが母乳にも繋がります。

なるべく3食食べることを意識して、バランスのより食事を心がけましょう。その中でもエネルギーになりやすい炭水化物を多めにとることを意識しましょう。

おすすめはクリルオイルを摂ること

クリルオイル

クリルオイルはオメガ3脂肪酸のDHA・EPAが豊富で、女性ホルモンを整える働きがあります。出産後のママはホルモンバランスの乱れから、イライラや、気分の落ち込みが起きやすい時期です。

クリルオイルを積極的に摂り、出産後の健康面を意識してきましょう。

クリルオイルの効果を詳しくみる

ストレスを溜め込まない

目覚めが良い女性

ストレスを感じると母乳の分泌を促すホルモンが低下してしまうことはお話しました。

なるべくストレスを溜め込まないためにも、なるべく、仮眠などをして、睡眠時間を確保することや、自分なりのストレス発散方法を見つけて、リラックスすることが大切です。

ストレスにはGABAがおすすめ

GABA(ギャバ)

ストレス社会と言われる現代で注目され始めた成分のGABA(ギャバ)。

GABAには、リラックス効果やストレスを軽減する効果があります。

GABAはお疲れママにもおすすめ?

授乳中や産後に特に意識して摂りたい栄養素は?

鉄分

鉄分

よく授乳期は貧血になりやすいと言われていますが、母乳を作る際に多くの血液が使われるためです。

なので、授乳期は母乳や貧血対策のためにもしっかりと鉄分を摂取することが大切です。

鉄分が多く含まれる食品には、レバーやカツオなどがあります。

葉酸

葉酸が含まれる食品

葉酸は、妊娠前や妊娠中から赤ちゃんにとっても大切な栄養素ですが、授乳中も大切です。

葉酸は、血液を作る手助けをするだけでなく、細胞分裂も助ける役割を持っているので、産後の体のサポートに必要な栄養素です。

葉酸が多く含まれる食品には、ほうれん草やレバーなどがあります。

産後・授乳中も葉酸が必要な理由

DHA・EPA

青魚

DHA・EPAは、人間の体では作ることができない必須脂肪酸の一種で、外から取り入れる必要がある栄養素です。

DHAは、母乳を通して、赤ちゃんに届けられますが、赤ちゃんの成長・発育に大きく関わっているので、授乳中に意識して摂ることが大切です。

特に青魚に多く含まれていますが、調理をする際に失われてしまうことが多く、なかなか食事からは摂取しにくい栄養素です。

DHAが赤ちゃんに必要な理由とは?

カルシウム

カルシウムが含まれる牛乳

産後は母乳から赤ちゃんにカルシウムを届けるため、不足しやすいと言われています。

また、この時期は、ホルモンバランスの乱れによって、骨量が減りやすい状態であることがわかっています。

イライラケアにも有効である、カルシウムが不足しないためも、普段の食事から意識しましょう。

頑張るママのキレイと元気をサポート

産後のママのためのサプリメント「ベルタママリズム」

産後のママは家事や育児に大変で、自分のことに気を遣っていられないという方が多くいらっしゃいます。

そんな時はサプリメントを活用して、大切な葉酸や鉄、DHAなどを補ってみてはいかがでしょうか?

その他にも産後のママに効果的な栄養素を豊富に配合しています。

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赤ちゃんに母乳を届けられているか不安な時は?

ベビースケール

赤ちゃんが飲んだ母乳の量を量れるベビースケールがおすすめ

授乳を始めたばかりは、母乳がしっかり出ているのか?赤ちゃんがしっかりと母乳を吸えているのか?など気になるママは多いのではないでしょうか?

そこでおすすめなのが、ベビースケールです。

ベビースケールで授乳の前と後で赤ちゃんの体重を量り、出た差分が母乳の量となります。

母乳の量の目安としては、

  • ・新生児の場合は1回あたり、生後日数×10ml+10ml
  • ・出生後2~3週間目は1回あたり、20ml/1kg(体重)

と言われています。

レンタルした方が効率よく使える

母乳の量がわかるベビースケールですが、主に使われるのは0ヶ月〜3ヶ月ほどです。

母乳育児が軌道に乗り、感覚を掴んできたらあまり使わなくなることが多く、1ヶ月検診の際に順調に体重が増加していたら、使わなくなったというママもいらっしゃいます。

なので、短い期間をレンタルで効率良く使うのがおすすめです。

ベビレンタでベビースケールを詳しくみる

母乳育児のママ必見!
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