妊娠超初期症状と生理前症状の違いをチェック

お腹に手を当てている女性

妊娠を心待ちにしている方にとって、「体がだるい」「なんかいつもと違う気がする」と感じると、これって妊娠の症状なのかもしれないと思う方が多いのではないでしょうか?

しかし、妊娠の初期症状と生理前の症状はとても似ているので、見分けがつきにくいこともあります。しっかりと確認をして、いち早く対応できるようにしましょう。

助産師が監修

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BELTA専属 助産師
立谷 紗耶華 (たちや さやか)

妊娠超初期とは、妊娠0〜3週目までのこと

妊娠超初期の表

妊娠超初期とは、医学的な専門用語ではありませんが、妊娠0〜3週目までのことを指します。

0週0日目は、生理開始日のことなので妊娠0週目では、妊娠は成立していません。妊娠が成立するのは、3週目ごろです。この時期になると、妊娠2週目ごろに受精をした受精卵が子宮内膜に入りこみ着床することによって、妊娠が成立します。

妊娠超初期症状は妊娠3週目ごろから始まる

個人差はありますが、妊娠3週目ごろから感じる方が多いようです。

この時期は、妊娠検査薬を使っても、まだ反応が出ない時期ですが、妊娠成立に伴い、体に変化が起きたり、何かしらの症状が出たりします。赤ちゃんの成長にはとても大切な時期なので、注意しておくことが大切です。

妊娠超初期症状とPMS(月経前症候群)は見分けがつきにくい

妊娠超初期から、妊娠初期(妊娠15週目まで)はママの体も大きく変化していく時期です。この時期は変化に伴い様々な症状が現れます。

しかし、妊娠超初期症状と、PMSはとても似ているため、妊娠しているのか、それとも生理なのか判別が難しいです。

以下では、生理前と似ている症状と、妊娠初期に特有の症状をまとめています。

生理前と似ている症状をチェック

生理前と似ている症状には以下のものがあります。

(症状をクリックでジャンプできます。)

腹痛や下腹部痛がある

お腹を抑える女性

妊娠すると、子宮は収縮を繰り返し、大きくなっていきます。その際に、生理痛と同じような痛みを感じることがあります。

また、ホルモンバランスの乱れによって、胃腸の働きも弱くなります。そのため、膨満感を感じたり、下腹部が痛むこともあります。

腰痛がある

腰を抑える女性

妊娠すると、リラキシンというホルモンが分泌されます。このホルモンは、赤ちゃんが産道を通りやすくするために、骨盤などの関節をゆるくするホルモンです。

これにより、骨盤周りの筋肉に負担がかかり、腰痛に繋がることがあります。こちらも生理痛と似たような痛みと感じる方が多いようです。

眠気やだるさがある

眠気がある女性

眠気やだるさも妊娠初期と生理前のどちらにも見られる症状です。

妊娠すると、女性ホルモンであるプロゲステロンが多く分泌される影響で、眠気やだるさを感じる方が多いです。

プロゲステロンは、妊娠を維持したり、体温をあげたりする働きがあります。しかし、眠気を引き起こす働きもあるので、寝ても寝足りない、頭がボーっとするなどが多い場合は妊娠している可能性があります。

胸の張りを感じる

胸のはり

妊娠すると、母乳を出す準備が始まります。その過程で、胸が張ったり、擦れて痛くなったりすることがあります。

生理前でも、ホルモンの影響で胸が張ることがあるので、判断がつきにくいです。

すぐにイライラしてしまう、不安になる

頭を抑えている女性

生理前でもよく見られる症状ですが、妊娠によっても、少しのことでイライラしてしまったり、不安を感じやすくなったりします。これは、ホルモンバランスが急激に変化することによって、引き起こされるとされています。

できるだけ、気分転換をしてリラックスすることが大切です。

めまいや立ちくらみがある

めまいを感じている女性

妊娠初期は、ホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れやすいです。また、貧血や低血圧を起こしやすいので、めまいや立ちくらみが起きやすくなります。

食欲がなくなる・食欲が止まらない

食欲がない女性

妊娠すると、ホルモンの影響により、胃腸の働きが弱くなります。その結果、消化不良を引き起こし、食欲がない状態になることがあります。

反対に食欲が止まらないこともあります。その場合は、食べ過ぎてしまうと体重の増加につながるため、軽い運動をなどをしてカロリーを消費するようにしましょう。

においに敏感になる

においに敏感な女性

においに敏感になることも妊娠の初期症状としてあげられます。今までは、大丈夫だったのに、突然苦手になることもよくあります。

 

妊娠超初期・妊娠初期に特有の症状をチェック

主に妊娠超初期・妊娠初期に見られる症状には以下のものがあります。

(症状をクリックでジャンプできます。)

基礎体温が変化せず、高温期が続く

基礎体温が変化しないで、高温期が続いているグラフ

特有の症状の一つとして、生理予定日が来ても、体温が下がらず、高温期が続くことがあげられます。

一般的に生理周期は、低温期と高温期に分かれており、排卵日前後で体温が上昇し、生理が始まる3〜4日前から体温が下がるとされています。

妊娠した場合は、体温が下がらず、高温期が続くので、なんだか熱っぽい状態が続くなどの場合は、妊娠している可能性が高いです。

着床出血がある

着床出血も症状の一つです。着床出血とは、受精卵が子宮内に着床する時に子宮内膜を傷つけてしまった時に起こる少量の出血です。

生理と間違えやすいですが、着床出血の場合は、期間が1〜3日以内と短く、血液の量も生理より少ないことが特徴です。色も人によりそれぞれで、4人に1人くらいで起こると言われています。

おりものの量が増えたり、色が変わる

おりものの量や色の変化も妊娠初期に見られる症状です。おりものは女性ホルモンであるエストロゲンの影響によって量が変わります。

妊娠すると、このエストロゲンが増加するので、おりものも増えやすくなります。形状としては、サラサラとしていたり、ネバネバしていたりと人によって様々です。

また、半透明だった色が白っぽくなったり、茶色っぽくなることもあります。

生理がなかなかこない

なかなか生理がこないと、妊娠したかもしれないと思う方は多いのではないでしょうか?普段から、生理周期が安定しており、予定日から1週間ほど経っても生理がこない場合は、妊娠している可能性が高いです。

しかし、ストレスなど、少しの変化で生理周期が遅れることもあるので、焦らずに対応しましょう。

妊娠検査薬のタイミングは?

妊娠検査薬

生理開始予定日から1週間後が目安

妊娠を確認する方法で妊娠検査薬をまず思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?

妊娠検査薬は尿をかけるだけで簡単に妊娠しているかを調べることができますが、あまり早い段階で使用しても、反応が出ないことがあります。

その理由は、妊娠検査薬は、妊娠している時に出るhCGというホルモンが尿に含まれているかどうかで陽性か陰性かがわかりますが、このホルモンが、妊娠4週目ごろにならないと尿に含まれません。妊娠していた場合は、生理開始予定日から1週間後で、ちょうど妊娠4週目ごろに当たります。

なので生理開始予定日から1週間ほど経った時が目安となります。

妊娠が判明したら、早めに婦人科を受診しましょう

妊娠検査薬を使って、陽性が判明した場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。妊娠検査薬の目的は、妊娠の有無ではなく、早い段階で妊娠に気づき、産婦人科に受診することです。

産婦人科では、異常妊娠でないかを検査することができます。また、妊娠初期は、赤ちゃんにとって大切な器官を形成する時期です。赤ちゃんのためにも、妊婦としての過ごし方を心がけることが大切です。

妊娠したかもと思ったらやるべきこと

お酒やタバコをやめる

タバコとお酒

タバコに含まれているニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、赤ちゃんに酸素や栄養が行き届かない可能性があります。

それにより、低出生体重児や、早産のリスクが高まることがわかっています。

飲酒も、低体重や形態異常、脳障害などの、胎児性アルコール・スペクトラム障害を引き起こす可能性があります。十分気をつけましょう。

※参考:女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響

※参考:胎児性アルコール・スペクトラム障害

薬を使う場合は医師に相談する

内服薬

妊娠中に薬を服用する場合は医師に相談をしてから服用しましょう。市販薬などは赤ちゃんの成長を阻害するような強い成分が含まれていないことがほとんどですが、自己判断で服用する前に医師に相談をした方が安全です。

カフェインを取りすぎない

コーヒー

カフェインの過剰摂取は出生時の低体重に繋がり、将来の健康リスクが高くなる可能性があります。

妊娠中や妊娠を予定している場合は、300mg、マグカップ約2杯ほどまでとされています。

※参考:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~

赤ちゃんの健康のために葉酸を摂取する

葉酸が含まれた食品

妊娠したかも?と思ったら、特に意識して摂って欲しいのが「葉酸」です。

葉酸を十分に摂取していると、赤ちゃんの神経管閉鎖障害という先天性異常の発症率を下げると明らかにされました。

妊娠超初期の時期は、赤ちゃんの神経が作られる時期なので、この時期の葉酸の摂取が大切です。

また、葉酸は血を作るサポートもします。妊婦さんは貧血になりやすいため、予防のためにも、必要な栄養素です。

葉酸が妊婦さんに必要な理由を詳しくみる

※参考:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果

神経管閉鎖障害とは?

二分脊椎(にぶんせきつい)

葉酸は聞いたことがあるけど、「神経管閉鎖障害ってなに?」「葉酸とどんな関係があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

神経管閉鎖障害とは、妊娠初期(妊娠6週目ごろ)に起こる胎児の先天異常のことで葉酸と深く関わりがあります。

神経管閉鎖障害と葉酸の関係を詳しくみる

葉酸を摂るならサプリメントがおすすめ

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葉酸は水に溶けやすく、光や熱に弱いため、食事からは摂りづらい栄養素なので、厚生労働省もサプリメントでの摂取を推奨しています。

ベルタ葉酸サプリでは、1日に妊婦さんに必要とされている480µgの葉酸を摂取できるだけでなく、ビタミン・ミネラル・野菜など75種類以上の栄養素を配合しているため、妊娠時に必要な栄養素をしっかり補うことができます。

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