髪のうねりの原因と
自宅でできるヘアケア方法をご紹介

髪のうねりを気にしている女性

髪のうねりの原因は人によって様々です。もとからくせ毛の人もいれば、加齢やダメージでうねる場合も。

あなたはどんなうねりに悩んでいますか?
実はその悩み、知識さえあれば自分で簡単に対処できることもあるんです!

ここでは、うねりの原因とすぐに実践できるヘアケア方法についてご紹介します。

毛髪診断士が監修

BELTA専属毛髪診断士の顔写真

BELTA専属 毛髪診断士
堀 裕子 (ほり ゆうこ)

うねり髪とは

コルテックス細胞の偏り

髪の毛の構造

1本の髪の毛は大きく分けると、一番外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの部分から成り立っています。

中間部分のコルテックスは髪の大部分を占めており、髪色を決めるメラニンや毛髪の水分・油分のほとんどがここに存在しています。 さらにその中には水を含みやすいオルトコルテックスと水を含みにくいパラコルテックスという2種類の細胞が分布しています。この2つの細胞がバランスよくあると直毛になりますが、数や配置の偏りが大きくなればなるほどうねりは強くなります。

つまり、髪の水分バランスの崩れがうねる原因の一つということです。

※参考:ヒトのくせ毛の微細構造

毛穴のゆがみ

毛穴の構造

直毛の毛穴は頭皮に対してまっすぐで、毛の断面は円形に近くなりますが、うねり毛の毛穴は中で曲がっている場合があります。

そうすると、毛は不均一に圧迫されながら生えてくるため断面が楕円や扁平となり、うねりやすくなります。

そもそも髪の毛は毛穴で形成されるため、毛穴がゆがんでいると髪もゆがんでしまうのです。

髪がうねる原因

では、一体なぜ髪の細胞の偏りや毛穴のゆがみが起こってしまうのでしょうか?

遺伝によるうねり

髪がうねる原因は大きく先天性と後天性の2つタイプがあります。前者はいわゆる「くせ毛」のことです。

くせ毛は優性遺伝であると言われており、両親や祖父母がくせ毛で、自分も生まれつきうねりがあるという場合は、先天性のうねりであると考えられます。

くせ毛は、突然治ることがほとんどないため、美容院に頼るというのも一つの手です。

頭皮の老化

40代頃から、白髪だけでなくうねりやパサつきといった髪質の変化に悩む女性が増えていきます。

これは、年齢とともに水を含みにくいパラコルテックスが増加する傾向があり、髪の水分保持力が下がることが原因であると考えられています。

また、筋肉の衰えによる頭皮のたるみや、頻繁な白髪染めによるダメージ、白髪を抜いてしまうことによる毛穴のゆがみなども、うねりの原因になります。

髪のダメージ

ダメージによるうねりの構造

髪の一番外側にあるキューティクルには、内部にある水分やタンパク質などの成分をキープしたり、外側から髪を守ったりする役割があります。

しかし、紫外線やヘアアイロンなどによる熱ダメージや、タオルやブラシによる摩擦ダメージなどによって髪のキューティクルが剥がれると、髪内部のたんぱく質や水分といった成分が流れ出てしまいます。

そうして髪の水分バランスが崩れてしまうとうねりやすくなります。

ストレスや栄養不足

食生活の乱れや睡眠不足、飲酒・喫煙など生活習慣が乱れていると髪に栄養が届きにくくなります。

また、過度なストレスも自律神経のバランスを崩し血行不良になると言われています。

髪に栄養が行き届かなくなると頭皮のゆがみや髪のダメージに結びつき、うねりが出やすくなります。こうした頭皮の血流の悪化はうねりだけでなく、抜け毛や白髪の原因にもなり得ます。

頭皮の汚れと毛穴の詰まり

頭皮の汚れが毛穴に詰まると毛穴のゆがみにつながるため、うねりを引き起こすことがあります。

ほこりや花粉、PM2.5や排気ガスなどの汚染物質は知らないうちに髪や頭皮に付着しているものです。

シャンプーやスタイリング剤、過剰に分泌された皮脂や古くなった角質などの洗い残しも毛穴のつまりの原因になります。

髪のうねりを抑える日々のホームケア方法

うねりを抑えるには、生活習慣を整え日々のヘアケアを見直すなど、根本からの改善が大切です。そこで、今日からお家でできるうねり対策をご紹介します。

シャンプー前にブラッシング

クッションブラシ

シャンプー前のブラッシングには、髪のほつれを取り、シャンプー時に摩擦が起こりにくくする効果や、髪と頭皮の汚れを浮き上がらせ落としやすくする効果があります。

使用するブラシはクッションブラシやパドルブラシがおすすめです。適度な刺激で頭皮の血行をよくする効果が期待できます。

髪が乾いた状態で、毛先からとかし始めましょう。摩擦によるダメージに気をつけて、無理に引っ張らず行いましょう。絡まりがひどい時はオイルなどをつけてもOK!

シャンプー泡パック

シャンプーをする女性

シャンプー泡パックは、泡でしっかり汚れを浮かし落とすことができます。また、シャンプーの成分を浸透させることで、髪を根本から補修します。

うねりだけでなく、トリートメントでも治らないパサつきにもおすすめです。

泡パックのやり方

      ①いつも通りシャンプーをして洗い流す
      ②シャンプーを泡立てる
      ③根元から毛先にかけて、泡で髪を挟み上から下に滑らす
      ④数回繰り返し、毛先がトゥルンとしてきたら流す

キューティクルを整えて閉じ込めるように行うのがポイントです!

泡パックはどのシャンプーでも効果があるわけではなく、商品によって洗浄に長けたもの、栄養分の浸透に長けたものなどそれぞれ特徴があります。必ず泡パックを推奨しているシャンプーで行うようにしてくださいね。

泡パックにおすすめのシャンプーはこちら

正しい乾かし方でキューティクルを整える

キューティクルには濡れると開く性質があり、シャンプー後の髪はデリケートな状態になります。濡れた状態で放置していると、摩擦によるダメージを受けやすくなると同時に、髪内部の栄養分や水分が失われてしまうのです。

裏を返せば、正しい乾かし方を実践すれば、髪のダメージやうねりを予防できるということです。

タオルドライの方法

    タオルドライをする女性
      ①髪全体をタオルで覆い、頭皮を抑えるように水分を取っていきます。
    タオルドライをする女性
      ②髪が長い人はタオルで髪を挟んで、上から下にポンポンと摩擦を与えないように水分を取っていきます。
      ③すぐに乾かさない時は、髪全体をタオルで包んでおきます。

ドライヤーの方法

    ドライヤーをする女性
      ①頭頂部の高いところから下に向けて風を当て、髪を左右に振るようにして根元から乾かしていきます。
    ドライヤーをする女性
      ②根元がある程度乾いたら、手ぐしを入れながら根元から毛先に向かって風を当てます。この時、少し引っ張りながら乾かすのがポイントです。
      ③最後に冷風で上から毛流れを整えるように風を当て、キューティクルを引き締めます。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージをする女性

頭皮マッサージには、頭皮の血行を良くする効果が期待できます。

髪が濡れた状態で行うと摩擦によるダメージの原因になるので、髪は乾いた状態でヘアローションなどをつけ、頭皮の滑りを良くしてマッサージするのがおすすめです。

頭皮に潤いを与えながら、毛穴の形を整えていきましょう。

頭皮マッサージの方法

      ①生え際に指の腹を当て、心地よい強さでくるくる回すように頭皮を動かしていきます。この時、指を滑らしたり擦ったりしないよう注意しましょう。
      ②側頭部から耳の後ろに指を当て、生え際から頭頂部に向かって引き上げていくように揉みほぐします。
      指だと力が入りにくい人は、手をグーにしてマッサージしてみてください。
      ③頭頂部に指を当て、後頭部に向かって同じように頭皮を動かしていきます。
      ④最後に襟足の部分に親指を当て、下から上に向かって揉みほぐします。
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規則正しい生活習慣で頭皮環境を整える

健康な髪を手に入れるためには、外側からだけでなく内側からもケアすることが大切。

バランスの良い食事を摂ることは、健やかな髪を手に入れるための第一歩です。

また、適度な運動や十分な睡眠は頭皮の代謝を促すとともに、ストレス解消にも効果が期待できます。

髪にいい栄養素と食材

うねり・広がりにおすすめのシャンプー

ベルタヘアローション

アミノ酸系の洗浄成分で頭皮の皮脂を落としすぎず、プラス保湿成分も配合することで、健康な頭皮環境づくりにお役立ていただけるスカルプシャンプーを開発しました。

たっぷりの美容液成分でダメージを受けたうねり髪を洗いながら補修します。泡パックにもおすすめのベルタスカルプシャンプーで、うねりや広がりを改善していきましょう。

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