L-カルニチンの不妊・着床への効果とは?

妊活中の夫婦に注目されているのがL-カルニチンという成分です。ダイエットなど健康食品に含まれていることが多く、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
実はその効果から不妊で悩む夫婦にも有効と言われています。ここではL-カルニチンの効果や摂取方法などについて解説しています。
目次(クリックでジャンプ)
L-カルニチンとはアミノ酸の一種
L-カルニチンとは、必須アミノ酸のリジンとメチオニンを使って肝臓で合成されるアミノ酸の一種です。食べ物で摂取した脂質を体内で燃やし、エネルギーに変える働きを持っています。
食べ物でしか摂取することのできない必須アミノ酸ではありませんが、健康的な体を維持するために不足しないように心掛ける必要がある栄養素です。
ミトコンドリアとの関わり

ミトコンドリアは生命維持に必要なエネルギー源です。食べ物から吸収した脂肪はミトコンドリアで燃やされてエネルギーに代わります。L-カルニチンは脂肪をミトコンドリアに運ぶサポートをする働きを持っています。
また、ミトコンドリアの膜は傷つきやすいと言われていますが、この膜を守る役割を持っているのもL-カルニチンです。
L-カルニチンの主な効果や働き
L-カルニチンは体内のエネルギーに関わることから、妊活だけでなく生活の中でも様々なことに影響してきます。以下はL-カルニチンの期待できる主な働きです。
※参考:カルニチン(厚生労働省)
不妊体質の改善

L-カルニチンはミトコンドリアに関わると解説しましたが、ミトコンドリアは卵子の質や妊娠率に大きく影響しています。
ミトコンドリアが元気であるほど卵子の質を維持することができるため、ミトコンドリアを活性化させるためにL-カルニチンは重要な成分の1つなのです。

卵子は加齢とともに卵子の質が低下し、着床に至る確率も落ちてしまいます。ミトコンドリアの機能を低下させないことが妊娠率にも関わってきます。
ミトコンドリアを活性化して妊娠に向けた準備を疲労回復の効果
L-カルニチンはもともとエネルギーを作り出す働きがあるため、摂取することで疲労回復してくれる効果があります。
一時的な疲れであれば休息をとることで解消されますが、慢性的に疲労を感じている人はL-カルニチンが不足している可能性もあります。
生活習慣予防
脂質を分解する働きから、内臓に余分な脂肪がつくことを予防してくれます。中性脂肪や悪玉コレステロールを抑制し、血糖値を下げてくれるため、糖尿病予防にも有効です。
ダイエット効果
脂肪を燃やす働きからダイエット効果も期待できると言われています。L-カルニチンをしっかり摂取することで脂肪をエネルギーに代えてくれますが、逆に不足することで肥満の原因になる可能性もあります。
肥満になることで生活習慣病にもなりやすくなるため、L-カルニチンは健康のために重要な成分と言えます。
L-カルニチンを摂取できる食品

L-カルニチンが豊富に含まれている食品は肉類と言われています。肉類の中でも一番多く含まれているのが赤身の肉です。肉の色が赤ければ赤いほどカルニチン含有量が多くなるそうです。
- ・牛ステーキ加熱調理(約113g):56~162mg
- ・牛ひき肉加熱調理(約113g):87~99mg
肉類であれば毎日食べられるという方もいるかもしれません。しかし、肉だけに偏ってしまうと脂肪も多く摂取してしまい、肥満の原因にもなってしまいます。
肉類ほどではありませんが、貝類や魚介類にも含まれているため、栄養バランスを意識して摂取していきましょう。
推奨摂取量は定められていない
健康な成人であれば1日に必要なカルニチン量は肝臓で合成できるとされています。そのため、推奨摂取量がしっかり定められているわけではありません。
ただし、過度な摂取を予防するために外国では1,000mgと上限摂取量を定めている国もあります。
肉類を食べている人の1日平均の摂取量は60~180mgと言われているため、上限摂取量に達するケースは少ないと思いますが、過剰な摂取には気を付けるようにしましょう。
過剰摂取によるリスクについて
カルニチンをサプリメントで3,000mgを摂取した場合、吐き気、嘔吐、下痢、体臭が出るといった副作用が出る場合があると報告されています。
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