【症状別】
おすすめの入浴剤とは?

入浴で期待できる効果も紹介

バスタイムに取り入れるとさまざまな
効果が期待できる入浴剤ですが、
種類が豊富なのでどれを
選べばいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか?

自身の症状に合った
入浴剤を選べると、バスタイムがもっと楽しみになりますね。

そこで今回は、入浴剤の効果や症状別におすすめ入浴剤を紹介します。
入浴剤選びの参考にしてください。

入浴剤は使った方がいい?

入浴剤はさまざまな効果が期待でき、
使用するとより充実したバスタイムを過ごせます。

また、まっさらなお湯である「さら湯」は水に含まれているカルシウムやマグネシウムが肌を刺激する場合があります。入浴でヒリヒリする感覚を覚える方は入浴剤を取り入れましょう。

入浴剤の正しい入れ方

入浴剤には正しい入れ方があり、入浴剤の成分によって異なります。
特に注意が必要なのが炭酸ガス系の入浴剤です。

炭酸ガス系は発砲してから入浴剤が溶け切るまで3分程度の時間がかかります。炭酸ガス系を選ぶ際には入浴する前に湯舟に入れて、溶け切ってから入りましょう。

また、入浴剤は浴槽に色や成分が付着しやすいという特徴があります。
入浴後はお湯をそのままにせず、早めにお湯を抜いて浴槽を軽く洗い流しましょう。
残り湯を洗濯に使えるかは入浴剤によって異なります。商品パッケージでの確認が必要です。

入浴剤は毎日使ってOK?

入浴剤は毎日使っても構いません。好きな香りのものや、効き目を感じられる商品を選んでストックしておくと良いでしょう。

入浴剤は肌に刺激の強い成分が含まれている場合があります。また、自身の肌や体調も日々変化するので、いつも使っている入浴剤であっても肌に合わないと感じたら使用を控えましょう。

お風呂上がりにするといい
3つのケア

お風呂上りに簡単なケアをすると、湯冷めを防ぐことができます。入浴剤の効果を持続させるためにも、湯上りの一工夫が必要です。3つのケアで、入浴剤で温まった身体を維持するよう心がけましょう。

手足に冷水をかける

入浴後は湯舟の水圧により、血流が良くなり血管が広がっている状態です。手足に冷水をかけると血管が収縮し、末端から熱が逃げるのを防ぎます。

足をマッサージする

お風呂上りに足裏やふくらはぎを中心にマッサージをしましょう。血流が滞りやすい箇所を流してあげるイメージです。特に足の指まわりをほぐすと血流が末端まで行き届くため、足が冷えるのを防ぎます。

温かい飲み物を飲む

お風呂上りには白湯や常温の水、ハーブティーなど温かい飲み物を飲みましょう。冷たい飲み物を飲むと再び身体が冷えてしまいます。
のぼせがほてりを感じるときは少量の冷水を飲むと、症状がやわらぎます。

どの方法も少しの工夫で取り入れられます。お風呂上りに冷えを感じやすい方は試してみてください。

入浴剤の効果と選び方

入浴剤には主に6つのタイプがあります。それぞれのタイプ別の効き目について理解しておくと、入浴剤選びの参考になりますよ。

保温効果が高い、無機塩類系がおすすめです。入浴剤に含まれている塩類が皮膚のたんぱく質とくっつき、膜を作ります。この膜の効果で熱が逃げないため、湯冷めを防ぐ効き目があります。
また、硫酸ナトリウムが含まれている場合は皮膚組織を修復する作用があるので、ヒビやあかぎれ、あせもなどの皮膚症状をやわらげます。

保温効果のある生薬(薬用植物)系がおすすめです。生薬の種類により効き目は異なるため、自身の症状に合った商品を選びましょう。生薬の成分と香りの2つから心と身体にアプローチします。

血管拡張効果がある炭酸ガス系がおすすめです。血管が広がり血流量が増えるため、身体が温まり、首や肩などのこりをやわらげます。
つらい疲れの症状がある方は取り入れてみましょう。
炭酸ガス系の入浴剤はお湯に溶けるまで3分程度かかるため、入浴前にいれておきましょう。

皮膚の洗浄ができる酵素系がおすすめです。たんぱく質分解酵素やパパイン酵素などが含まれた入浴剤で、皮膚をさっぱりと洗えます。強い刺激を好まない方は取り入れてみましょう。

肌に潤いがほしい方にはスキンケア系がおすすめです。セラミドやホホバオイル、植物エキスなどが含まれた入浴剤で、保湿をする目的で使用します。
お風呂のお湯で柔らかくなった肌に保湿成分が浸透するため、全身のスキンケアができます。

心も身体もさっぱりとしたいときはクール系がおすすめです。春や夏の気温が高い時期を中心に使うとよいでしょう。身体のほてりを沈め、クールダウンする効果が得られます。

更年期症状に
入浴がいいって本当?

更年期症状は、女性ホルモンエストロゲンの減少により、自律神経が乱れた結果起こります。

自律神経は、次の2つ種類があり、それぞれ働きが異なります。

交感神経:身体を活動モードにする

副交感神経:身体の修復やリラックスモード

更年期の時期や心身にストレスがかかると、交感神経が優位が状態が続き、オンとオフが切り替えられない傾向にあります。

症状をやわらげるには、しっかりとオンオフを切り替え、バランスがとれる状態にすることが大切です。

毎日簡単にできる最適な対処法として、「入浴」があります。上手に活用することで、毎日の不調を軽減することができます。

入浴の際は、お湯の温度にこだわりましょう。
温度によってオンとオフを切り替えることができます。

オフにするには、40℃程度のぬるめの温度に。リラックスモードの副交感神経を優位にして、心身ともにリラックスさせる効果があります。寝つきや睡眠の改善、疲労回復にもつながります。

熱いお風呂に入らないと入った気がしない!という人は要注意。上手にリラックスできない可能性があります。
反対に、身体を活動モードに切り替えたいときは湯船に浸かるのではなく、42℃程度の熱めのシャワーを浴びましょう。

入浴には次の3つの効果があります。

温熱効果

温かいお湯に浸かると、新陳代謝が促進され、疲労物質や老廃物の排出を促します。

浮力作用

水の浮力により身体がリラックスし、首まわりや肩のこりがほぐれます。

水圧作用

水圧により血流が促進され、全身の血行がよくなります。

入浴には、シャワーとは異なる効果があります。今まで入浴の習慣がなかったという方は、ぬるめのお湯に5分ほど浸かることから始めましょう。

閉経前後のつらい冷えには
薬湯がおすすめ

閉経前後の女性の冷えには、薬湯を使っての入浴がおすすめです。 薬湯にはさまざまな生薬が配合されています。効能も違うので自身に合った薬湯を選びましょう。

生薬による独特の香りにはリラックス効果があります。また、生薬の成分で身体をしっかり温めることで、その後の湯冷めを防ぐだけではなく、眠るときの冷えも予防できます。

では、どのような基準で自身に合った薬湯を選べば良いのでしょうか。 選ぶときのポイントを紹介します。

薬湯を選ぶときに
どのようなところを見るべき?

薬湯を選ぶ際のポイントは3つあります。

生薬にはさまざまな種類があり、多くの薬湯入浴剤は複数の生薬を合わせて作られています。どのような生薬が使われているか、どういった効き目があるのか確認をしましょう。

生薬には独特の香りがあり、リラックスやリフレッシュする効き目があります。ただし、どうしても苦手な香りがあるかもしれません。
薬湯は独特な香りがある点を踏まえ、購入前にレビューをチェックするなどして、心地良く使えるか確認が必要です。

商品の注意事項には、薬湯を使う際の注意点が書かれています。
特に生薬を使った薬湯は色が出やすく、湯舟に使用後のお湯を張ったままにしておくと浴槽に色移りする場合があります。また、残り湯を洗濯に使えない場合もあるので、薬湯に限らず入浴剤を使う際は注意事項をよく確認するようにしましょう。

おすすめの生薬

ケイヒ(桂皮)

シナモンとも呼ばれ、香りの良い生薬です。身体の冷えをやわらげ、血の巡りを良くするため、肩こりや関節の痛みに効果が見られます。

コウボク(厚朴)

気持ちを落ち着かせ、むかむかしたり、不安に感じたりする神経の不調をやわらげます。

カンゾウ(甘草)

風邪薬や解熱林痛剤にも使用される生薬です。身体のほてりを鎮めます。

シャクヤク(芍薬)

血液に対して滋養の働きをするため、女性のホルモンバランスの乱れによる不調をやわらげます。

ショウキョウ(生姜)

むかむかする、気持ちが悪いなどの悪心の症状に効果が見られます。

チンピ(陳皮)

熱を鎮めて発散する効果があり、消化不良や腰痛・肩こりの改善に効果が見られます。

まとめ

毎日のバスタイムにお気に入りの入浴剤があるとぐっと楽しみが増えますね。入浴剤の効果を正しく理解しておくと、やわらげたい症状に合わせて選べます。

身体の不調は我慢せず、対策をしておくと日々の疲れを翌日に持ち越さずに過ごせます。冷えや更年期症状の対策にも、入浴剤を活用して症状をやわらげましょう。