WOMEN'S JOURNEY WITH BELTA
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裁判や活動休止、そして出産
激動の4年について

「YouTubeで伸びて、本当に幸せ?」
20代の終わりーー人生の不安や葛藤
生き方について考えた矢先の妊娠•••

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INTERVIEW

インタビュー

逆境の中でも
感謝を胸に
「私らしい幸せ」を
探し続ける

小学生の頃に子役としてテレビデビューし、その後モデルやyoutuberなど多方面で活躍してきたてんちむさん。近年では自身がプロデュースした下着ブランドからの訴訟を受けたり、突然の活動休止報告や復帰発表などがあったりと…様々な出来ごとで世間を驚かせてきた彼女。
裁判・妊娠・出産など激動の4年について、当時考えていたことや今になって感じていること、ありのままを聞いてみました。

28歳頃、自分の生き方について
考えた矢先の妊娠

てんちむさんの急な活動休止には、多くの方が驚かれたと思います。活動を休止すると決めた背景には、どのような想いがあったのでしょうか?
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ちょうど28歳になる頃から、これからの生き方についていろいろ考えるようになったんです。人生、仕事、結婚、子ども……「このままでいいのかな?」という不安が募って、いわゆる“沼”にハマってしまいました。そんな中で卵子凍結を行なったのも、将来の選択肢を色々と考えていた時期だったからですね。
そうした将来の選択や生き方への迷いが背景にあったんですね。
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はい。YouTubeで仕事を続けるうえでは数字(再生数)が常に求められるので、どうしても自分のプライベートを切り売りしがちなんですよね。再生数を追いかけることは仕事としては正しいかもしれないけれど、心が置いてきぼりになる瞬間が多くて。「YouTubeで伸びても、私は本当に幸せなのかな……」と悩むようになったんです。
そんなタイミングで妊娠がわかり、「自分だけでなく、子どもとの生活も考えないと」と自然に思いはじめました。そこで「これからはマイペースに子どもと生きていこう」と思い、活動休止を決断しました。
インタビュー背景

出産当日に弁護士から
届いたメッセージ

活動休止から復帰へと、大きな方向転換をされました。その経緯について聞かせてください。
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休止を決めた当初は、表には出ない生活を送るつもりでした。ところが、出産の数時間前に弁護士さんから「裁判の状況が変わった」と連絡があって、賠償金を支払わなければならない可能性があると知らされたんです。出産翌日には「復帰するしかない」と腹をくくりました。
出産直前にその知らせ……精神的にも大きなダメージがあったのでは?
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もちろん衝撃はありましたが、その時はとにかく出産に集中するしかなかったですね。「まずは赤ちゃんを産むこと」に意識を向けていました。
出産を終えた瞬間は陣痛との戦いが終わった安堵感のほうが大きくて、しばらくは「とりあえず無事に産めてよかった」という気持ちでした。
産後はすぐに復帰に向けた準備を始められたのですか?
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産後2週間は身体の回復を最優先にして、できるだけ穏やかに過ごしました。でも3週目くらいからは、復帰に向けて少しずつ体づくりを始めましたね。
約半年ぶりの復帰、率直にどんなお気持ちでしたか?
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復帰2日前は緊張しすぎて本当に眠れなかったですし、食事も喉を通りませんでした。「どこまで自分のことを話したらいいんだろう?」とか、「これからどうやってお金を稼いでいくべきなのか?」とか、いろいろ考えてしまって。
結果的に活動を休止されたところから、実際に復帰してみていかがですか?
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正直、難しいですね。復帰のきっかけが裁判だったので、「もし裁判がなかったら復帰していなかったかも」と思うことはあります。
ただ、復帰してから今に至るまで、ファンの方にはとても感謝しています。 今後どうなるかはわからないけれど、今の自分がいるのはファンのお陰なんですよね。
今後活動の形が変わったとしても、ファンの方に対して感謝を忘れないで仕事をしていきたいと思っています。
インタビュー背景

表から裏側を経験する中で知った
「輝かせてくれる人がいた」ということ

今はYouTuberやダンサー以外にも、「スーパースパーク」というショークラブの代表として活動されていますよね。
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そうなんです。実は、活動休止の頃から「表に出る仕事はやり切ったかも」という気持ちがあって、今は自分が前に立つよりも、前に立つ人をサポートする側に回るほうが向いているんじゃないかと思い始めています。それに「てんちむ」という影響力がなくなっても、生活していける基盤は持っておきたいというのもあります。
お子さんが生まれたことも影響しているのでしょうか?
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それも大きいですね。表に出る仕事一本だと、自分が炎上したり批判を受けたりした時に、すべてがダメになってしまうと思ったんです。だから、自分が万が一ダメになっても安定して働ける環境を持っておく必要があると思っています。
裏方や運営を実際にやってみて、新たな発見はありましたか?
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裏方は思った以上にやることが多いです。ショーで使う曲を決めるだけでも300曲くらいあって、一つひとつ聴いて選ばないといけないとか。お客さんのことも考えて演出しなきゃいけないし……ほんとに大変。でもありがたいことに、私の頭の中をカタチにしてくれるプロデューサーさんがいるので、ひとりで抱え込まずに済んでいます。
表に立つ仕事を通して、いつも支えてくれていた裏方の方の存在がどれほど大きかったかに気づきましたね。「自分は多くの人に輝かせてもらっていたんだな」と、改めて感謝する機会が増えました。
表側にも裏側にも多くの人の力があって、ショーが成り立っているんですね。
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本当にそうですね。いつもピンチの時や何かあった時には、お客さんやお店のスタッフ、女の子たちに助けられてきました。だからこそ、みんなへの恩返しとして、自分ができることを最大限に活かしていきたいです。
インタビュー背景

いつかは「楽しそう」って
思ってもらえるような人生を歩みたい

最後に、てんちむさんにとって10代と20代はどんな時間でしたか?
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10代はいっぱい遊んだな、って感じです。20代はとにかく仕事に夢中でした。仕事がうまくいっていないと、人生そのものがうまくいっていないように感じてしまうくらい、すべて仕事中心でしたね。
でも、仲の良い友達で、仕事だけでなく自分のこともすごく大切にしている子がいて「とても素敵だな」と思うようになりました。
私は自分を大事に、というよりは仕事に振り切ってきたタイプなので、仕事を頑張っていた20代の自分に後悔はしていません。ただ、30代はもう少し自分のことを大切にしたいし、穏やかに生きる姿をファンや周りの人に見せたい、そんなふうに思うようになりました。周りの方に心配をかけてばかりの状態なので、いつか「なんだか楽しそうだね」と思ってもらえるような人生を歩みたいなと思っています。

突然の妊娠発表、活動休止からの復帰、裁判…世間では「お騒がせ」と言われることもあるてんちむさん。様々な経験や変化の中で都度葛藤を抱えながらも、仕事とプライベートのバランスや、周りへの感謝を再確認しながら目の前のことに向き合い進んでいく姿が印象的でした。てんちむさんの今後の活躍と穏やかな幸せを心から応援しています。

PROFILE

てんちむ(橋本甜歌)

1993年生まれ。YouTuber。
自身のYouTubeチャンネルでは、ありのままの日常を発信し
チャンネル登録者数は168万人を超えている。(2025年現在)

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