20代の生理不順の原因は?

20代は女性ホルモンの働きが安定し始めるため、生理周期が安定する時期です。
しかし、比較的安定しているこの時期に、生理が乱れるのは、将来思いがけない病気などにつながる可能性があります。生理不順の原因を知り、しっかりと自分のからだと向き合っていきましょう。
正常な生理周期は、25~38日程度

正常な生理周期は25~38日程度とされており、ずれがある場合でも1週間前後であれば問題はないとされています。
しかし、なかなか生理がこない、不安定で乱れることが多い場合は注意が必要です。
生理不順とは生理周期が24日以内、または39日以上のこと
生理不順(月経不順)とは、正常な生理周期である25日〜38日以外に月経がくることを指します。
生理不順にはいくつかの種類があります。自分が何に当てはまるのか確認しておきましょう。
月経不順 | 月経周期が不規則で次の月経の予測がつかない |
---|---|
頻発月経 | 月経周期が24日以内 |
稀発月経 | 月経周期が39日以上 |
無月経 | 3か月以上月経のない状態 |
20代の生理不順の主な原因は?

生理不順の主な原因はホルモンバランスの乱れから引き起こされることが多いです。そのホルモンバランスが乱れる原因となるのが以下の3つです。
過度なダイエットや運動

20代の多くの女性に見られる生理不順の原因です。過度なダイエットが続くと、十分な栄養が体に行き渡りません。その結果、卵巣への栄養も行き渡らず、妊娠する準備をすることができないと脳が判断し、なかなか生理がこない状態になることがあります。
特に思春期の場合は、まだ体が成長段階にある時期です。この時期に無理なダイエットをしてしまうと、将来の妊娠に影響してしまう可能性もあります。
過度な運動はアスリートに多く見られる原因ですが、こちらも消費カロリーの方が多いため、栄養不足になってしまうことが原因の一つとしてあげられます。
ホルモンバランスの乱れ

過度なストレスを感じると、ホルモンが分泌される視床下部が、うまく働かず、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)のバランスを乱してしまいます。ホルモンバランスの乱れが、生理不順につながります。
※参考:生理不順(月経不順)
多嚢胞性卵巣症候群などの卵巣や子宮の病気
可能性は低いですが、卵巣や子宮の病気の可能性も考えられます。この多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣で男性ホルモンが多く作られてしまうため、排卵しにくくなる疾患です。20〜30人に1人の割合でみられ、症状としては、無月経や月経不順、にきび、多毛、肥満などが当てはまります。
その他にも甲状腺機能障害や、授乳中の方であれば、高プロラクチン血症の可能性もあります。
生理不順を放置していると病気になるリスクも

女性ホルモンは、子宮の発育はもちろん、骨を作ることや、脂質異常症のリスクを低下させる役割を持っています。
しかし、生理不順によって、女性ホルモンの分泌が少なくなったり、その影響で排卵が行われていないと病気になるリスクが高まります。
不妊症
妊娠できるかどうかで大切なことは、排卵があるかどうかです。排卵があれば、生理不順であっても妊娠することは可能です。
しかし、排卵日を予測しづらいため、タイミングがわかりにくいだけでなく、排卵があったとしても、女性ホルモンの分泌が少ないため、子宮萎縮を進行させてしまう場合もあります。
その結果、妊娠に適した環境が作られにくくなるため、妊娠しにくい体質、流産してしまう可能性が高まることが考えられます。
骨粗しょう症
女性ホルモンであるエストロゲンには骨の新陳代謝を高め、骨密度を高める働きがあります。
しかし、生理不順などが原因で、女性ホルモンの分泌が減少してしまうと、骨密度の低下が起こります。そうすると、骨が脆くなりやすく、骨折しやすい状態になってしまいます。これが、骨粗しょう症です。
※参考:生理不順(月経不順)
子宮体がん
女性ホルモンには2つの種類があります。エストロゲンとプロゲステロンです。エストロゲンは子宮内膜を増やす力を持っており、プロゲステロンは、それを抑制する役割を持っています。
しかし、生理不順などにより、女性ホルモンのバランスが乱れ、エストロゲンが過剰に分泌されると子宮内膜が過剰に増殖し、がんの発生につながると言われています。
病院にいくタイミングは?

3ヶ月以上生理がきていない時
生理が3ヶ月以上きていない場合は、無月経といい、排卵をしていない可能性が考えられます。年齢に関わらず、できるだけ早く産婦人科に行き、見てもらいましょう。そのままにしておくと、重大な病気につながる可能性があります。
しかし、10代で生理がきて2年くらいであれば、生理周期が安定していない可能性が考えられるため、急いで受診する必要はないと言われています。
不規則な生理周期が多い時
10代なら、ある程度様子をみてもいいかもしれませんが、20代以上で妊娠を望んでいる方は受診をおすすめします。
また、生理周期が不安定の場合は、予測がつけにくく、旅行などのイベントの際に重なってしまうとこも多いです。生理周期を安定させるにも、早めに受診し、対策をしましょう。
生理周期を改善するためにできること
基礎体温をつける

基礎体温とは、生命の維持に必要な最小限のエネルギーしか使われていない時の体温です。なので、起床時に図ることが推奨されています。
基礎体温を測っておくと、低温期、高温期といった違いから、排卵しているのかを調べることができます。また、そろそろ生理が来るかもと生理周期も把握することにも繋がります。
自分の体のリズムを知る第一歩が基礎体温をつけることです。しっかりと行っていきましょう。
食生活を整える

過度なダイエットや食生活の乱れは、栄養不足につながります。バランスの良い食事を心がけることで、十分な栄養が体に行き渡り、生理不順の予防・改善が期待できます。
ストレスを溜めない

生理不順の原因となるストレスをなるべく溜めないよう、しっかりと休息を取りましょう。適度な運動や、十分な睡眠時間の確保など、生活に取り入れられるストレス解消法を実践してみてください。
生理不順の改善で将来の妊娠に向けた準備を
※参考: WHOより引用・改変
日本では、女性やカップルが将来の妊娠を考え、妊娠や不妊に関する知識を深めたり、日常から自分たちの生活や健康に向き合う主体的な活動をプレ(事前)コンセプションケア(妊娠準備)と呼んでいます。
生理不順の改善もプレコンセプションケアの1つです。日々の生活習慣を見直すことで、健康維持を心がけましょう。
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