「嬉しいはずなのに、不安でいっぱい」妊娠5週目の不安とうまく付き合うための過ごし方
妊娠が分かった瞬間。
嬉しさで満たされる人もいれば、待ち望んでいたはずなのに、嬉しさよりも不安の方が大きい人もいます。
BELTAは、妊活・妊娠・産後・育児という、女性のライフステージに長年寄り添いながら本当にたくさんの方のお声を伺ってきました。
その中で見えてきたのは、「やっと授かったのに、嬉しさより不安でいっぱい」というお気持ちを抱えている方が、想像以上に多いということ。
検査薬で陽性が出てから、心拍確認までの1〜2週間。
誰にもまだ言えない。
スマホを開けば、検索が止まらない。
夜になると急に怖くなる。
「待ち望んでいたはずなのに、こんなに不安に思う自分はおかしいのかな」
——もし今、あなたが同じように感じているなら、
それは決して特別なことでも、おかしなことでもありません。
この記事では、妊娠初期の不安を「乗り越える」のではなく「うまく付き合う」ための過ごし方を、4つの不安タイプ別にお伝えしていきます。
助産師が監修
BELTA専属 助産師
立谷 紗耶華
(たちや さやか)
妊娠初期 経験者の声から見えた4つの不安タイプ
「不安でいっぱい」と一言で言っても、何に不安を感じているかは、人によって全然違います。
BELTAが妊娠経験者の方にアンケートを取ったところ、妊娠初期の不安は大きく4つのタイプに分かれることが見えてきました。
簡単に4つのタイプを紹介すると
A 自分を責めてしまうタイプ
気付かずやってしまった行動を後悔し、自分を責めてしまう
B 検索が止まらなくなるタイプ
夜中にスマホを離せず、調べれば調べるほど不安になる
C 一人で抱え込んでしまうタイプ
周りに言えず、「おめでたいのに怖い」を共有できない
D 素直に喜べないタイプ
過去の流産・不妊治療経験から、期待することが怖い
どれか1つだけに当てはまる人もいれば、複数のタイプが混ざっている人もいるかと思います。「今の自分はどれに近いかな」という視点で、確認してみてください。
A 自分を責めてしまうタイプの不安と過ごし方
「妊娠に気付かずに飲んでいたお酒、本当に大丈夫だったかな」
「つわりで何も食べられないけど、赤ちゃんに栄養が届いてるのかな」
「あの時、無理して動いてしまった——」
検査薬で陽性が出てから、過去の行動が次々と頭をよぎる。飲み会で飲んだお酒。何気なく飲んだ風邪薬。激しい運動。「あの時、知っていれば」と何度も思い返してしまう。
BELTAにも、こうしたお声が本当にたくさん寄せられます。
「自分のせいで、赤ちゃんに何かあったらどうしよう」
「気付かなかった自分を、ずっと責めている」
このタイプの方に、まずお伝えしたいことがあります。
自分を責めてしまうのは、それだけ赤ちゃんを大切に思っているからこそです。冷たい言い方になりますが、どうでもいい存在には、人は心を痛めません。今あなたが感じている苦しさは、赤ちゃんを愛している証でもあります。
今からできること
過去のことを悔やむ時間は、どうしても止められません。でも、悔やむ時間を少しだけ「今、できること」に変えてみるのはどうでしょうか。
たとえば——
・気になっていることを、メモに書き出しておく
・次の受診で医師に質問することをまとめておく
・バランスの取れた食事を、できる範囲で意識する
・水分補給をこまめにする
「気付いた今だから、できることをする」これが、自分を責めるループから抜け出す最初の一歩です。
知識として頭で分かっていても、心が納得できない夜があります。そんな時、専門家からの言葉が、ふっと心の重荷を下ろしてくれることがあります。
一人で抱え込んでしまっている方こそ、気になっていることを次の受診で医師に伝えてみてください。「聞くほどでもないかな」と思う質問こそ、聞いてみてもいいんです。「これくらい」と自己判断せず、気になることは医療機関に伝えてみてください。
B 検索が止まらなくなるタイプの不安と過ごし方
夜中の2時。寝ようと布団に入ったのに、気付いたらまたスマホを開いている。
「妊娠5週 お腹の張り 大丈夫」と検索。記事を読んでも、書いてあることが人によって違って、結局求めている答えが見つからない。
別のキーワードで打ち直して、また検索。気付けば朝の4時、明日も仕事なのに——。
BELTAにも、こうしたお声がたくさん寄せられます。
「夜中に検索が止まらない」
「調べれば調べるほど不安になる」
「もうスマホを閉じたい、でも閉じられない」
そのたびに思うのは、妊娠初期の検索ループには、抜け出しにくい仕組みがあるということです。
妊娠初期は、本当に個人差が大きい時期です。だから検索しても、納得できる答えは出てきません。不安を解消したくて調べているのに、調べれば調べるほど不安が増していく。
それは、あなたが弱いからでも、神経質だからでもありません。妊娠初期という時期の特徴です。
検索ループから抜け出すヒント
これまでBELTAでお話を伺ってきた中で、検索ループから抜け出せた方が共通して口にしていた言葉があります。
・人と比べない
・色んな情報を取り込もうとしない
・SNSは参考にするだけで比較しない
特に「色んな情報を取り込もうとしない」が大切です。信頼できる情報源を3つくらいに絞って、それ以外は見ないと決めてみてください。
公的機関(厚生労働省、自治体の妊娠相談窓口)
かかりつけの産婦人科
信頼できる監修付きの情報サイト
この3つに絞るだけで、「答えがバラバラで混乱する」状態は、ぐっと減ります。
それでも夜中にスマホを開いてしまう時は、「これは個人差で済むこと?それとも受診すべきこと?」と一度立ち止まってみてください。
たとえば——
【個人差が大きいもの】
・つわりの強さや期間
・お腹の出方
・体重の増え方
・症状の現れ方の違い
【受診で判断すべきもの】
・出血の有無や量
・強い腹痛
・発熱
・症状の急変
これらは個人差が大きくそもそも検索で答えが出ない種類の悩みです。また、検索よりも受診で判断したほうがいい症状もあります。それを知ることが、検索ループから抜け出す近道です。
C 一人で抱え込んでしまうタイプの不安と過ごし方
妊娠が分かった。パートナーには伝えた。でもそれ以上は、まだ誰にも言えない。
職場の同僚にも、友人にも、親にも——。
「初期だから、まだ言うのは早い」
「もし何かあったら、報告したことを後悔する」
「不妊治療中の友達には、特に言いづらい」
そう思いながら、一人でスマホを見ている。怖くなる夜も、誰にも話せないまま朝を迎える。
BELTAにも、こうした「言えない悩み」がたくさん寄せられます。
「おめでたいはずなのに怖いなんて言える人がいない」
「飲み会の誘いをどう断ろう」
「一人で抱えるのが、もう限界かもしれない」
このタイプの方にお伝えしたいのは、「誰にも言わずに頑張る」必要は、まったくないということです。
妊娠5週は、確かにまだ周囲に広く伝える時期ではありません。でも、たった一人でいいから、気持ちを話せる相手がいるだけで、心の重さは大きく変わります。
一人で抱え込まない方法
「話せた途端に、不安が軽くなった」BELTAでお話を伺っていると、こうした体験を口にする方が、本当に多いです。
共感してもらえる、それだけで人の心は救われる。共感は、想像以上に大きな効果があります。
まずは、一番近くにいるパートナーに、今の気持ちを伝えてみるのはどうでしょうか。
ただ、ここで一つコツがあります。
「察して」ではなく、「具体的に伝える」こと。
これは、出産を経験した方からよく聞くアドバイスでもあります。
たとえば、こんな伝え方です。
・「今日、こんなことが不安だった」
・「ただ話を聞いてくれるだけでいい」
・「アドバイスはいらない、共感だけしてほしい」
・「今夜、そばにいてくれると安心する」
「分かってもらえないかも」と感じる時こそ、何を求めているかを、具体的に言葉にしてみてください。
それでもパートナーには言いにくい、あるいは話しても気持ちが軽くならない——そんな時は、第三者を頼ることも選択肢の一つです。
・自治体の妊娠相談窓口
・かかりつけの産婦人科の助産師さん
・BELTAの専門家相談
「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことこそ、聞いてみていいんです。
一人で抱え込まずに、「話せる場所」を一つ、見つけてみてください。身体に気になる症状がある時も、一人で抱え込まずに医療機関に相談してください。
D 素直に喜べないタイプの不安と過ごし方
妊娠が分かった。でも、嬉しさよりも先に「またあの時のようになったらどうしよう」が頭をよぎる。
家族や友人には「おめでとう」と言われるけど、心の中ではブレーキを踏んでいる自分がいる。喜んでいいのか分からない。笑うのが、なぜか怖い。
BELTAでも、過去に流産を経験された方、長く不妊治療を続けてこられた方から、こうしたお気持ちをよくお聞きします。
「期待しすぎないようにしている」
「心拍確認まで本当の話だと思えない」
「もし同じことが起きたら、と毎日考えてしまう」
このタイプの方に、まずお伝えしたいことがあります。
素直に喜べない自分を、責める必要はまったくありません。
それは、心が自分を守ろうとする自然な反応です。一度傷ついた経験があるからこそ、もう一度同じ痛みを味わわないように、心がブレーキをかけてくれている。
喜びにブレーキを踏むことも、「もしダメだったら」を考えてしまうことも、あなたの心が壊れてしまわないようにするための、大切な働きです。
不安と過ごすためにできること
「期待しないこと」を、悪いことだと思わないでください。
期待することも、不安に思うことも、どちらも自然な感情です。今のあなたの気持ちは、無理に変えなくていい。明るく前向きになろうとしなくていい。そのままで大丈夫です。
ただ、漠然とした不安は、形のないままだとどんどん大きくなってしまうことがあります。
そんな時は、「今、本当に心配すべきことは何か」を具体的に整理してみるのも一つの方法です。
たとえば——
・出血や強い腹痛などの身体のサインがあるか
・前回と同じような症状が出ているか
・主治医から特に注意が必要だと言われていることがあるか
「漠然とした不安」と、「具体的に対応すべきサイン」を分けるだけで、頭の中が少しだけ静かになります。
そして、何か気になることがあれば、自己判断で抱え込まず、主治医に相談してみてください。
「前回はこうだったけど、今回は大丈夫?」
「これって普通の症状?」
こうした質問こそ、医師に聞いていいんです。
不安を一人で抱えていると、夜、布団の中で答えのない問いをぐるぐる考えてしまう。それはとても消耗します。
「期待しすぎないように」と気を張りながら過ごす毎日は、本当に疲れます。だからこそ、誰かと共有してみてください。パートナーでも、助産師でも、BELTAの専門家でもかまいません。
「期待しすぎたくない」という気持ちも含めて、そのまま話していいんです。怖いと思う気持ちと一緒に、気になる症状は医師に伝えてください。
不安を乗り越えるのではなく うまく付き合うという選択肢
どのタイプの方にも共通してお伝えしたいことがあります。
それは、妊娠初期の不安は「乗り越える」ものではなく、「うまく付き合う」ものだということ。
消そうとすればするほど、不安は大きくなってしまうもの。妊娠初期の不安は、赤ちゃんを大切に思う気持ちの裏返しでもあります。だから無理に消そうとしないで、抱えたまま今日を過ごす。それで、十分なんです。
先輩ママたちが救われた瞬間
妊娠初期、不安でいっぱいだった時に医師のひとことに救われた——そんなエピソードを、BELTAではよく耳にします。
たとえば、こんな言葉です。
「水分が取れなくて栄養がいかないなら、戦時中の赤ちゃんはみんな栄養失調になっていますよ」
「あなたの赤ちゃんのことは、目の前にいる私が見ています。画面の中の他の人のことは、見なくていいんですよ」
「不安に思うこと自体が、赤ちゃんを大切にしている証拠ですよ。だから、抱え込まずに何でも聞いてください」
「赤ちゃんは、ママが思っているよりずっと強いですよ」
どれも特別な言葉ではないかもしれません。でも、不安でいっぱいの時に直接「大丈夫」と言ってもらえると、不思議と安心できることもあります。
検索すれば情報があふれる時代だからこそ、信頼できる人からの一言は、思っている以上に深く届くものです。
不安でいっぱいの時こそ、信頼できる誰かと話してみてください。その人の言葉が、今日のあなたを少しだけ軽くしてくれるかもしれません。
一人で抱え込まないために|BELTAの専門家相談
妊娠初期の不安は、あなただけが抱えているものではありません。
「夜中、検索が止まらない」
「言葉にできない不安がある」
「気になっているけど、産婦人科で聞くほどでもない気がする」
そんな不安をBELTAの助産師に話してみませんか?
BELTAでは、経験豊富な助産師に気軽に相談できる窓口をご用意しています。妊活・妊娠中の不安や疑問について、専門知識を持つ助産師が一緒に考えます。
出血や強い腹痛、38度以上の発熱、激しい嘔吐などの症状がある時は、自己判断せずに医療機関へ。日々の小さな疑問や言葉にしにくい不安は、BELTAの助産師に。そんな使い分けで、妊娠期間を一人で抱え込まずに過ごしてみてください。
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