大学生のダイエット事情、9割近くの女子大生が
体型変化のために
極端な行動をした経験がある?

「体型」に関する調査

女子大生

昨今、若者による過度のダイエットや痩せが問題視されています。
痩せ過ぎは栄養失調につながり、健康を損ねる恐れがあります。
また、あるデータではBMI18.6未満の状態だと将来低体重児出産のリスクが増えるとされており、将来的な不妊につながるという指摘もあります。

「妊娠をする、しない」は個人の考え方によって異なり、その選択は自由です。
若い頃から将来の妊娠に向けて考える機会も訪れづらいと思います。

しかし、将来「妊娠したい」と思った時に、過去のダイエットや生活を悔やむことは避けてほしい。
そんな思いで今回、BELTAは学生団体megaphONEと協同で女子大生254名へ「自身の体型」についてどう捉え「体型変化」に対してどう考えているのかを聞いてみました。

女子大生にとって理想のBMI値は?

まずは、体型に関する意見を聞くにあたり、体型に対してどれくらい満足しているか、を聞いてきました。

「自身の体型への満足度をパーセンテージ(%)で表してください。」という質問に対し、『満足度50%』という回答が最も多く、次に約11%の方が『満足度20%』以下、2%の方が『満足度100%』以上を選択しました。

満足度の理由については、様々な回答が寄せられました。(以下一部回答を抜粋・自由記述)

・最近ダイエットをして自身の理想の体型に近づいたから(大学4年生/女子大/20代)

・みんなから褒められるから(大学1年生/女子大/10代)

・全体のバランスが悪いから(大学1年生/共学/10代)

・健康的な身体だけど、最近は皆細いので少し太く見えてしまうため(大学1年生/女子大/10代)

・スタイルのいい人がたくさんいるから(大学3年生/女子大/20代)

次に、理想としている体型について明らかにするため、みんなが理想とするBMI値を聞きました。

「どのBMIの体型があなたにとって理想的ですか?」と質問したところ、『BMI18』という回答がもっとも多く、次いで『BMI20』『理想のBMIはない』『BMI22』『BMI16』と続きました。

病気になりづらいとされるBMI22※1を理想としている人は10%以下にとどまり、健康的な状態を理想体型として捉える人が多くないということがわかります。

※1:日本肥満協会が定めた基準ではBMI22が最も病気になりにくい状態であるとされる

体型変化のために起こした行動とその影響

さらに、自身の体型変化やダイエットに対する意識についても聞きました。

自身の体型を変えようとした経験がある人は84.6%いました。
また「体型を変えるために以下のような行動(極端で不健康な行動)をしたことはありますか?」と聞いたところ、『食事量を極端に減らした/抜いた』という回答が最も多く、次いで『運動量を極端に増やした/減らした』『偏った食事内容を摂っていた』と続きました。

「間食を減らした」「野菜を多く摂るようにした」など適度な食事調整を行っていたり、「極端な行動はとっていない」と回答した人は10.2%にとどまりました

自身の体型を変えるために、極端な食事の制限や偏った食事を摂る人が多いようです。
こうした行動によって体調に影響が出ることはないのでしょうか?
体型を変えるために取る行動が体や心に及ぼす影響についても聞いてみました。

体型を変えるために何かしらの行動を起こしたことがある人を対象に『体型を変えるために行動して体や心の調子を崩した経験はありますか?』と聞いたところ、『ネガティブな影響はなかった』と回答したのは25.1%でした。

ネガティブな影響があった人にどのような影響があったか聞いたところ『食欲の増加・減少』が最も多く、次いで『疲れやすくなった』『自身の体型に対してネガティブな感情が増えた』『イライラやモヤモヤなどネガティブな思考が増えた』と続きました。

また、対象者のうち49.6%が体へのネガティブな影響を感じたことがあり、30.3%が心へのネガティブな影響を感じたことがあるということがわかりました。
中でも、極端な行動※2を起こした人のうち、体へのネガティブな影響を感じたことがある人は65%、心へのネガティブな影響を感じたことがある人は38%いました。
この結果から、極端な行動を起こしている人はそうでない人に比べ、より心身へのネガティブな影響を感じていることがわかります。

※2:極端な食事量変化、偏った食事の摂取、極端な運動変化、サプリメントの過剰摂取

自分の体型を決める時に聞くのは「誰の声」か

極端な方法で体型を変えようとして、体や心へのネガティブな影響を感じている人が一定数いることがわかりました。体型を変えたいと思う理由は人によって様々ですが、体型変化について考える時、女子大生は誰の声を参考にしているのでしょうか?

まず、「周囲の人から自身の体型について何か言われたことがありますか?」と聞いたところ、『はい』と回答した人は70%にのぼりました。
周囲から体型について言われた時にどう感じたのかを聞いてみたところ、様々な意見があがりました。(以下一部回答を抜粋・自由記述)

・言われる内容によっては嬉しくなったり、痩せようと思ったりした(大学3年生/女子大/20代)

・褒められた時は嬉しかった。(大学3年生/女子大/20代)

・何も思わなかった(大学4年生/共学/20代)

・悲しい、悔しい、嫌な気持ちになった。(大学3年生/女子大/20代)

・単純に悲しかった。何も迷惑をかけていないのに、なぜ他人に体型のことを言われなければならないのかと思った。(大学4年生/共学/20代)

・意外と見られているんだと思った、言われた言葉に対してはそれなりに傷ついた。(大学1年生/共学/10代)

・他人が干渉してくるな。(大学3年生/女子大/20代)

さらに「あなたが自身の体型について考えるとき、大切にしている声は誰の声ですか?」と聞いたところ『家族やパートナー、友人などの親しい人の声』という回答が最も多く、次いで『自身自身の声』『社会的に美しいとされる体型基準』『大切にしている声はない』『体型のことについては考えない』『選択肢以外の周囲の声』と続きました。
全体の半分以上の人が、自分以外の人の声を大切にしているようです。

まとめ

本調査では、女子大生が自身の体型についてどう捉え、また体型変化のためにどのような考え方をもって行動しているかがわかりました。

調査の結果、女子大生の8割以上が自身の体型を変えようとした経験があり、体型を変えるための行動が「食欲の増減」「疲れやすくなる」「生理不順」など、体や心へネガティブな影響を与えていることがわかりました。
また、理想の体型や自身の体型について考えるとき、「健康的であるかどうか」「自分がどうしたいか」という考え方よりも「世の中や周囲にどう思われるか」という観点で考える人が多いようです。

自分の身体は自分のものです。
少しでも多くの女性が「自分の身体、体型」をどうしたいか「自分の声」を大事に生きれる世の中になっていくことを願います。

BELTAは、こうした女性たちや若い方が将来「なんでもっと自分を大事にしなかったんだろう」「あの時こうしていれば良かった」「もっと早くに知りたかった」という状態にならないように、私たちが出来る情報発信やサポートを行ってまいります。

学生団体megaphONEについて

株式会社ベルタと現役女子大生が協同で運営する学生団体。学生と社会人のギャップ解消することで、これから大人になる学生が「自分らしく生きる」ことができる社会を目指し活動。
「megaphONE」には、現役の女子学生が抱えている声なき声に耳を傾け、社会や学生自身に発信するメガホン(megaphone)のような存在になりたいという想いと、たった1人(ONE)である自分自身の存在を大切にしてほしいという意味が込められています。