全国初!愛知県岡崎市×ベルタが
大学生向けプレコン相談窓口を設置

協定式の画像

2025年7月7日に株式会社ベルタ(以下ベルタと表記)は愛知県岡崎市と「プレコンセプションケアの推進に向けた事業連携に関する協定」を締結いたしました。同日には岡崎市庁舎にて、協定の締結式と大学生との意見交換会が執り行われました。

本レポートでは、協定締結の背景や取り組み内容、締結式や大学生との意見交換会の様子についてお伝えします。

「プレコンセプションケア推進5か年計画」で
目指す未来の健康づくり

こども家庭庁では、若年層を含めた早期からの健康意識向上を目的に、2025年5月22日付で「プレコンセプションケア推進5か年計画」を発表。同計画では、性や健康に関する正しい知識の普及、情報提供、相談支援の充実などが重点施策として掲げられ、国としての本格的な普及が始まっています。

プレコンセプションケアは一般的には、妊娠に向けたケアとして認知を拡大していますが、人生100年時代を見据えた“生き方・健康との向き合い方”を考える第一歩として、誰もが取り組むべき「未来の健康づくり」として注目が高まっています。

※参考:こども家庭庁「プレコンセプションケア推進5か年計画」

プレコンセプションケアについて
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愛知県岡崎市との事業連携協定の背景

愛知県岡崎市は、全国に62ある中核市のひとつであり、名古屋中心部へのアクセスの良さと、自然・文化の調和が取れた暮らしやすい都市として知られています。

一方で近年、全国的に晩婚化・晩産化が進む中、妊娠・出産に伴うリスクの増加が社会課題となっており、岡崎市でも妊娠前から産後まで切れ目のない支援体制の整備が求められていました。そうした中で同市は、「プレコンセプションケア(妊娠前ケア)」の重要性にいち早く着目し、市民一人ひとりが将来に備え、より安心して暮らせる環境づくりを目指しています。

本協定は、これまで全国300以上の自治体や教育機関と連携し、プレコンセプションケアの普及に取り組んできた株式会社ベルタの実績と専門性が評価されたことで実現したものです。岡崎市とベルタが連携し、大学生をはじめとした若年層に向けた新たな取り組みを通じて、地域発の「未来の健康づくりモデル」を築いてまいります。

事業連携協定 代表者コメント

岡崎市長 内田康宏氏コメント

本市では、令和7年度から令和17年度までの11年間を計画期間とする第三次健康岡崎21計画に基づき、健康寿命の延伸と健康格差の縮小に向けた健康づくりを推進しているところであります。第二次計画の最終評価におきまして、中高生を対象に行ったアンケート結果によりますと、プレコンセプションケアの認知度は1割未満でありました。
株式会社ベルタ様は、ライフステージに応じた女性の課題解決に向けたサポート事業に取り組まれており、自治体と教育機関と連携しながら多方面からプレコンセプションケアの普及にご尽力されています。この協定の締結を契機といたしまして、相互に連携しながらプレコンセプションケアの普及に取り組んでまいりたいと思います。

ベルタ代表取締役 武川克己コメント

今回の岡崎市との連携では、市内大学生を対象にプレコンセプションケア相談窓口を設置します。「誰にも相談できない」「一人で悩んでいる」といった声を受け、正しい知識やケアにアクセスできる環境をつくりたいという想いから、本取り組みを立ち上げました。
プレコンセプションケアは幅広いライフステージに関わる重要なテーマです。今回を起点に、岡崎市とともに新たな支援のかたちを模索し、継続的に連携を深めてまいります。

「プレコンセプションケアの推進に向けた事業連携に関する協定」内容

岡崎市×BELTA
締結日
令和7年7月7日(月)
締結先
愛知県岡崎市
協定内容
(1)プレコンセプションケアの普及啓発に関すること
(2)その他、ライフステージに応じた健康支援等に関すること
具体的な取り組み
(1)岡崎市内の4大学の学生に向けたプレコンセプションケア相談窓口の設置
(愛知学泉大学・短期大学/愛知産業大学・短期大学/岡崎女子大学・短期大学/人間環境大学 ※50音順)
(2)婚姻届出時にプレコンセプションケアに関する啓発冊子の提供

大学内にプレコンセプションケア相談窓口の設置は全国初の試み!

大学内で掲示されるプレコンセプションケア相談窓口ポスター
大学内で掲示されるプレコンセプションケア相談窓口ポスター

本取り組みでは、全国で初めて※、大学生を対象としたプレコンセプションケアのオンライン相談窓口を岡崎市内の全4大学に設置します。 この窓口では、将来の妊娠やライフプランにまつわる不安、日々の健康・身体の悩みなどを、助産師や管理栄養士などの専門スタッフにオンラインで気軽に相談できる機会を提供します。

背景には、心身の不調や不安を感じながらも「誰にも相談できないまま、一人で抱え込んでしまう」若者が少なくないという実態があります。だからこそ、大学という日常の中で、“専門家に相談する”という経験を社会に出る前に積むことは、「相談する力」を育む教育的な意義を持っています。

婚姻届提出者への啓発冊子提供について

婚姻届を提出されたご夫婦に対し、プレコンセプションケアに関する啓発冊子を提供いたします。人生の新たな一歩を踏み出す、婚姻届出という晴れやかなタイミングだからこそ。これからのお二人の健康や暮らしについて、前向きに考えるきっかけを届けたいという想いのもと、未来への備えとなる情報をお渡しします。

婚姻届提出者への啓発冊子「プレコンセプションケアBOOK」
婚姻届提出者への啓発冊子「プレコンセプションケアBOOK」

※ベルタ調べ、公開情報を参考に確認

大学生との意見交換会および相談窓口
デモンストレーションの実施

大学生向けプレコンセプションケア相談窓口の設置に先立ち、岡崎市内の4大学に通う学生の皆さんを対象に、意見交換会およびオンライン相談のデモンストレーションを実施しました。

この取り組みでは、大学生が実際に抱えている体や心の悩み、ライフプランに関する不安などを直接伺い、その場で相談窓口を通じて専門家とのオンライン相談を体験していただきました。

リアルな声に耳を傾ける意見交換と、“相談する”という行動を目に見える形で体感してもらうことを通じて、若年層への支援の必要性を社会全体に伝え、理解と関心を高めていくことを目指しています。

大学生が抱えるお悩み意見交換会の様子
大学生が抱えるお悩み意見交換会の様子
専門家にお悩みをオンラインにて相談している様子
専門家にお悩みをオンラインにて相談している様子

登壇された3名の大学生の方のご感想

酒井さん

普段、悩みや不安があっても、友達同士で話してなんとかしようとすることが多いのですが、お互いに知識がない分、見逃してしまうこともありました。今回のように、専門家の方に直接話を聞いてもらえて、的確で具体的なアドバイスをいただけたのは本当にありがたかったです。 病院に行くよりもハードルが低く、親身に相談に乗ってもらえて、とても話しやすいと感じました。

磯部さん

薬のことなど、実は自分がどれだけ無知だったかを実感しました。そんな中で、専門家の方に直接話を聞いてもらい、自分に合った答えをいただけたことが本当に安心につながりました。「こんな小さなことでも相談していいんだ」と感じられたことも大きな気づきで、貴重な機会になりました。

金原さん

これまで就職活動をする中で、キャリアについて誰かに相談する機会があまりありませんでした。今回のように、相談しやすい環境で自分の考えを整理できたことで、今後の就活にも活かしていけると感じました。

ベルタの取り組む
プレコンセプションケア啓発に向けた活動

女性のライフステージ変化をサポートするBELTAでは、妊活中の方の「もっと早くに知りたかった」という声を受けて、様々なステークホルダーと連携し社会に向けたプレコンセプションケア啓発の取り組みを積極的に進めています。

ベルタでは、今後も「女性のライフステージ課題を解決する」というミッションのもと、性別や年代を問わず幅広い方々に向けたプレコンセプションケア啓発の活動を進めてまいります。

プレコンセプションの取り組みについて詳しくはこちら