閉経はいつごろ
やってくる?

人生の変わりめ期を
乗り越える方法

考える女性

閉経はいつごろやってくるのか、
不安に感じている方はいませんか?
閉経や、それにともなう更年期の症状は
女性にとって避けられない出来事です。
個人差はあるものの年を重ねたぶん
身体は変化しており、閉経を迎えてからも
更年期の症状が続いたり、
強くなったりします。
そこで今回は閉経期に表れる症状や、
症状が表れた際に意識したい
マインドについて紹介します。
人生の変わりめ期を迎えている方は
ぜひ参考にしてください。

閉経期とは?

閉経とは、生理が来なくなって1年が経った状態を指します。閉経から5年経つまでが更年期と呼ばれます。つまり、更年期症状は続いて表れ、女性の身体や心にさまざまな影響を及ぼすのです。
予期せぬ症状は精神的な負担が少なくありません。閉経期に表れる症状を正しく理解することが重要です。

閉経の前後5年に更年期症状が表れる

女性のライフサイクルと健康

引用:女性の生涯健康手帳|厚生労働省

女性ホルモン、エストロゲンは30代をピークに徐々に減少していきます。エストロゲンは規則正しい卵巣の活動に欠かせないホルモンです。そのため、エストロゲンが減少すると脳の視床下部がエストロゲンを分泌するように指令を出します。しかし、身体が指令に反応しないため、視床下部が混乱するのです。

視床下部の混乱は自律神経の乱れを引き起こします。よって「更年期症状」と呼ばれるさまざまな症状が表れます。
更年期症状が表れる年齢に個人差があるのは、人によって閉経のタイミングが異なるためです。若くても更年期症状が表れたらそれは閉経に向かうサインかもしれません。

閉経はいつごろくるのか

閉経がいつごろくるのか、正確には分かりません。
「閉経」を判断するには、月経が止まった時期を把握する必要があります。
閉経は、卵巣が徐々に機能しなくなり、月経が完全に止まった状態を指します。月経が来なくなってから12カ月が経ったときに、初めて閉経が分かるのです。
日本では平均的な閉経の年齢が50歳程度とされていますが、早くて40歳、遅いと50歳後半に来る人もいるため、年齢で判断できないのが現状でしょう。

参考:更年期障害|日本産科婦人科学会

閉経の時期は個人差が大きいということは、閉経にともなって表れる更年期の症状も人それぞれだと言えます。

子宮の模型と手

閉経にともなう不調な症状

閉経にともなって、私たちにはさまざまな不調と呼べる症状が表れます。
症状に悩むあまり、向き合いたくない方もいるかもしれません。しかし症状を把握して対処するように習慣づけると、心も身体もずっと楽になります。
不調な症状に関して詳しく見ていきましょう。

閉経にともなう身体の不調|冷えや抜け毛

更年期症状は閉経とともに治まると考えている方もいるかもしれません。しかし、冷えや抜け毛の症状は閉経後にも症状が続く方が多いでしょう。

なぜなら、加齢による筋力の低下や血流の低下が影響するからです。特に抜け毛や薄毛は見た目に表れるため気に病む方もたくさんいるでしょう。
女性ホルモンの減少や血流の低下は毛根に栄養が行き渡りづらくなります。加えて、これまでの紫外線ダメージや染色のダメージが影響し、毛髪自体が細くなってしまうのです。

冷えや抜け毛を感じている方は適度に身体を動かすこと、紫外線ケアをすることを意識しましょう。

抜け毛に悩む女性

閉経にともなう心の不調|イライラやダルさ

更年期症状による日常生活への影響を性別、年代別にまとめたグラフ

引用:「更年期症状・障害に関する意識調査について」|厚生労働省

厚生労働省の意識調査によると、更年期症状の自覚があり症状が日常生活に影響があると答えている人の割合は、40〜49歳の女性で11.7%、50〜59歳で6.9%でした。イライラやダルさといった症状を感じても、年を重ねるにつれて慣れてしまったり、諦めてしまったりしているとも考えられる結果です。

しかし、閉経した女性は単に疲れているだけではありません。免疫力も低下するため体調を崩しやすくなります。
イライラやダルさは疲れているサインです。身体や心を休めるようにしましょう。

変わりめ期に心がけたい
3つの「ない」

40〜50代の女性は変わりめ期を迎えています。更年期症状にともなう心身の不調を感じているにも関わらず、対処していない人は77.8%にも上ります。(レジリエンスビュティー調べ)
不調に対して対処しようとすると「やることが増える」「頑張らなきゃいけない」と感じる方も多いのではないでしょうか。そこで変わりめ期に心がけたい3つの「ない」を紹介します。

頑張り過ぎない

1つめの「ない」は「頑張り過ぎない」です。
40〜50代の女性は「頑張る」「自身を高 めていく」姿勢が身についています。仕事や家事をするうえで、今までは必要な姿勢だったかもしれません。
ですが、変わりめ期は心も身体も思うようにいきません。今まで尽くしてきた力の5〜6割のパワーを出せれば十分だと考えましょう。

食事は作らずに買う、家事ができない日があってもクヨクヨしないなど、自身が対応できる範囲を決めて楽に過ごせるようにしましょう。

スマホで食事を頼む女性

自分を否定しない

2つ目の「ない」は「自分を否定しない」です。
更年期のイライラで誰かに八つ当たりのような態度を取ってしまったり、仕事のパフォーマンスが落ちたりすると気持ちも落ち込みます。
そんなときに大切なのは自分を否定しないことです。
起きてしまったことを振り返って次に活かす姿勢は大切ですが、自分自身を否定し、なぜあんなことをしてしまったのだろうと考えるのはやめましょう。

変わりめ期である自身を受け入れ、否定しそうになったら「まあ、いいか」と唱えるようにしましょう。

クッションを抱えて悩む女性

こだわりすぎない

3つ目の「ない」は「こだわりすぎない」です。
仕事や家事に誇りを持って「こういうふうにしたい」と理想を持つのは大切です。しかし、その通りに進まなかったときに最初に考えた理想にこだわると苦しくなってしまいます。

変わりめ期は心も身体も揺れ動く時期です。
理想通りいかないのも「まあ、いいか」と思えるようになると肩の力が抜けるでしょう。

イライラしたり不安を感じたりしたら、深呼吸しながら「まあ、いいか」と口に出し、気持ちを落ち着けてください。

笑顔の女性

まとめ

閉経はいつやってくるのか分かりません。しかし、症状が更年期の症状が表れ始めたときに敏感に察知できれば、閉経までに心と身体のバランスを上手に保って過ごせるでしょう。
そのようなとき、3つの「ない」を思い出してください。これまで頑張ってきたからこそ、今は調整の時期だととらえてペースダウンすることもある自身を受け入れられると、力が抜けてずっと楽になるでしょう。