甲状腺ホルモンの薬を処方されたけどなぜ必要?薬やサプリとの組み合わせは?

妊娠中、甲状腺ホルモンの薬を処方されたけど、他の薬やサプリメントとの飲み合わせが気になるという方は多いのではないでしょうか?ここでは、甲状腺ホルモン薬の必要性やヨウ素との関係、他の薬やサプリメントとの飲み合わせについてご説明します。
甲状腺ホルモンの薬を処方されたけど、他の薬やサプリメントとの飲み合わせが気になるという方は多いのではないでしょうか?
ここでは、甲状腺ホルモン薬の必要性やヨウ素との関係、他の薬やサプリメントとの飲み合わせについてご説明します。
甲状腺とは?
甲状腺とは、喉ぼとけの下に存在する蝶ネクタイのような形をした臓器です。食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを産生しています。主な働きとしては、体の新陳代謝や成長を促進させる機能があります。
※参考:甲状腺の病気について
妊娠中は、甲状腺ホルモンが不足しないために薬が処方されることがある

甲状腺ホルモンは、赤ちゃんの知能や身体の発育にとても重要な働きをもっています。
赤ちゃんは自ら甲状腺ホルモンを作れないので、胎盤を通してママから甲状腺ホルモンを受け取っています。
妊娠すると、甲状腺ホルモンの必要量は約1.5倍にも増えるとも言われているので、不足しやすいと言えます。
妊娠中に甲状腺ホルモンが不足すると胎児の発育に影響が出るだけでなく、妊娠高血圧症候群や流産や早産の可能性も高まるため、甲状腺ホルモンを補うための薬が処方されることがあります。
甲状腺ホルモンの材料であるヨウ素(ヨード)の取りすぎに注意
甲状腺ホルモンはヨウ素を元に作られますが、摂りすぎには注意が必要です。
ヨウ素は甲状腺ホルモンを作るために必要な栄養素ですが、過剰に摂取してしまうと、甲状腺機能低下症につながる可能性があります。
18歳以上の妊娠中の女性の1日推奨量は130μg(0.13mg)となっているので、こちらを超えないように注意しましょう。
ヨウ素が多く含まれているもの
普段の食生活でヨウ素が不足することはほとんどないとされています。なので、過剰摂取にならないように以下のものに気をつけましょう。
海藻類

食材 1食分(g) | 含まれているヨウ素量 |
---|---|
昆布の佃煮(10g) | 1.1mg(1100μg) |
干しひじき 油炒め(10g) | 0.13mg(130μg) |
あまのり 焼きのり(3g) | 0.063mg(63μg) |
わかめ 塩抜き ゆで(10g) | 0.02mg(20μg) |
海藻類の中でヨウ素が最も多く含まれるのは昆布で、昆布の佃煮には10gあたり1100μg(1.1mg)のヨウ素が含まれています。その他ひじき、わかめ、海苔にも多く含まれます。何をどのくらいまで取って良いのか、医師に確認しておきましょう。
※参考:食品成分データベース-文部科学省
うがい薬

ポピドンヨードが入っているうがい薬(茶色いうがい薬)も注意が必要です。15~30 倍に希釈して使用しますが、1 回のうがい液には 14~28mg のヨウ素が含まれます。使用しても良いかどうか、医師に確認しておくと安心です。
サプリメント

サプリメントの中にもヨウ素が含まれているものがあります。配合量を確認の上、医師に飲んでも良いかどうか確認してから摂取しましょう。
他の薬やサプリメントとの飲み合わせについてご相談ください

- 塚田 亜紀
- BELTA専属 薬剤師
甲状腺ホルモンの薬を処方されると、他の薬やサプリメントとの飲み合わせが気になりますよね。
それぞれの薬によって飲み合わせは異なるためBELTA専属薬剤師が個別に飲み合わせを確認いたします!
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